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【レポート記事】ノーコードベンダー&パートナー交流会<6th>


2024年6月26日(水)に、国内最大規模のNocoderコミュニティを運営する一般社団法人NoCoders Japan協会の主催で、「第6回ノーコードベンダー&パートナー交流会」を実施いたしました。

今回は「各社の現状と関心をベースとした交流」に焦点を当てた開催となり、計12社16名にご参加いただき非常に密度の濃い交流を行うことができました。

この記事では当日ご参加出来なかった方のために、当日の様子をしっかりレポートさせていただきます。


目次[非表示]

  1. 1.各社共有
  2. 2.LT
  3. 3.ディスカッション
  4. 4.交流


ご挨拶

冒頭、幣協会代表の高橋より開会のご挨拶をさせていただきました。
最近のノーコード業界の動向や、協会の活動内容等をご案内しました。



各社共有

参加者間の交流を促進するため、全参加者が1~2分を目安とした自己紹介を行いました。
事業の概要や課題、どのような出会いを求めて参加したかを事前に共有することは大変有効で、この後のディスカッションや交流がスムーズになります。


LT

各社自己紹介のあとはライトニングトーク枠ということで、ソウゾウ合同会社の代表であり幣協会の理事でもある西澤さん(写真)と、NoCodeCamp代表の宮崎さんよりそれぞれお話しいただきました。

西澤さんからは、先日開催されたノーコード推進協会のノーコード・ハッカソン『Impact NoCode Hackathon』にて優秀賞を受賞した経験を基に、マーケティングの観点から見たハッカソンの可能性などについて大変参考になる発表をしていただきました。


ディスカッション

ライトニングトークの後は、2つのチームに分かれ共通のテーマの下でノーコードについてのディスカッションを行いました。テーマは、「ノーコード開発のメリットと課題について」です。それぞれのチームで約20分のディスカッションを行い、それぞれのチームの代表者が話し合った内容について発表しました。


それぞれの発表内容の概要は以下の通りです。

【メリット】

Aチーム
 ・短期間で低コスト
 ・開発者のすそ野が広がる
 ・業務知識があればシステムがつくれる
Bチーム
 ・短期間で低コスト
 ・パッケージ化しやすい
 ・ノーコードで作ったものの更新作業が内製化できる

【課題】

Aチーム
 ・誰でもできるとはいえ、やる人とやらない人はわかれる
 ・そもそも業務がわからないと無理
 ・データベースなどの基礎知識はどうしても必要
 ・拡張性の限界に到達したときにどうするか…
Bチーム
 ・なかなか使ってもらえない
 ・無料でユーザー登録まではいく が、その先がいかない
 ・売り方が難しい

メリットとしては、やはり短期間で開発でき、コストが低くて済む点が両チームから挙げられました。その他にも内製化や敷居の低さも代表的なメリットとして挙げられそうです。このあたりは「ノーコード」に対する一般的な印象や期待と大きな乖離はないのではないでしょうか。

一方で、課題感としては開発の裾野が拡がってはいるものの、誰でもできるというところにまでは至っていない点が両チームから挙げられています。日頃ノーコードツールの推進をしている立場からすると、ノーコード開発の輪が思ったほど広まっていかないもどかしさは確実にあるようです。

やはりユーザーの目線からみても、ツールを単に導入しただけだと一部の「ITに明るい人」のためのツールに留まってしまい、アプリ開発の民主化を実現する「ノーコード」の真価は発揮されない可能性があります。
ユーザーとベンダーが力を合わせ、人材の教育やルール作りなど体制の整備をすすめていくことが非常に重要と言えそうです。


交流


最後は改めて、参加者同士の交流の時間です。
今回は参加者がそこまで多くなかったこともあり、濃密なコミュニケーションを取ることができました。



協会としては、ノーコードに関連する各ジャンル/各ベンダー&パートナーが交流し、横のつながりを作って情報交換や連携をしていくことが、ノーコード及びローコードの市場を拡大することにつながると考えています。
今後も同様の会を開催していきますので、この記事を読んで興味をお持ち下さった方はぜひ協会のメルマガにご登録ください。



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