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無料で使えるノーコードツールと有料化する仕組みについて

様々な分野でノーコードツール利用が増えていますが、ノーコードツールを利用するにあたって、無料で使えますという表記があっても、皆さんの中に「いつまで無料で使えるの」とか「どういう場合に有料になるの」など、疑問があるのではないでしょうか?

そこで、無料で使えると記載のあるノーコードツールを、どういうタイミングで有料になるのかという疑問にお答えすべく、いくつかのツールを調査・検証してみました。


結論から言うと無料で使えるというノーコードツールには、タイプが無料のままか無料から有料に変わるというパターンは大きく分けて4種類、また最初から有料というものもあるので、ノーコードを利用するには全部で5種類の無料・課金方法があります。

その仕組みと、有料化するというのはどういうタイミングか、どういう状況なのかについてご説明したいと思います。


目次[非表示]

  1. 1.■有料化のパターン
  2. 2.■事例紹介
    1. 2.1.1 WEBサイト制作ツール Webflow(ウェブフロー)
    2. 2.2.2 ECサイト開発ツール Shopify(ショッピファイ)
    3. 2.3.3 WEBサイト・WEBシステム開発ツール bubble
    4. 2.4.4 業務用WEBアプリ利用・開発ツール サスケWorks



■有料化のパターン


1 永久無料

(1)永遠無料(勉強すれば無料、機能制限、ユーザー数制限)

※無料ツールの初期セットアップ等が有料提供されている場合もあり(例:Wordpress等)


2 一定期間無料で利用できて、その期間後有料(例えば30に間無料お試し後に有料など)


3 利用数、アクセス数など何かがある一定条件になると有料(プラン変更、申込)

 (利用量、利用ユーザー数やデータ利用容量)


4 無料で利用できるのは最小単位(廉価版)、活用していくための本番昨日は有料であり、機能など充実。金額で出来ることが増えていくとう


5 無料提供はなく、有料提供のみのノーコードサービス


■事例紹介

1 WEBサイト制作ツール Webflow(ウェブフロー)

https://webflow.com/


素晴らしいのは、最初のツール使い方のガイド、テンプレートが素晴らしい。誰でもガイドのとおり作れば様々な目的のWEBサイトを構築することができる。10秒くらいで簡単にユーザー登録でき、画面操作はデザインを作成するのと同じ感覚。直感でWEBサイトを制作できます。デザイナーにおすすめ。


(1)無料利用と課金のタイミング

WEBサイトをずっと無料でも利用可能。でも廉価盤なので実際の運用で利用するなら独自ドメインなど含めて有料プランが実用的。

ただし、2つの課金形式。利用人数とサイト管理方法で課金があります。利用人数となるものでは、個人プランとチームプラン。

個人プランでは、プロジェクト数2つまで無料。3つ以上10プロジェクトまでライトプラン$24/月、またチームプランではプロジェクト無制限で最初から課金。

また、サイト管理方法のプランでは、独自ドメインが利用できる。最大アクセス数25000まで、フォーム送信数500まで、最大ページ数100ページまでで$12/月のプランから課金。最上級のプランにはEコマース機能のオプション有


(2)特徴と初期ユーザー登録時の所感

・レスポンシブウェブデザインを対応(それぞれを設定する)

・無料で使える

・めちゃくちゃクオリティの高い、目的別のかっこいいテンプレートが豊富

・見た目がそのままで、直感的な操作が可能

・Webflow用のドメインを用意してくれるので、すぐに公開して確認できる


(3)懸念事項・ちょっと残念ポイント

レクチャー、ガイドもすべて英語対応(残念ながら日本語はない)



2 ECサイト開発ツール Shopify(ショッピファイ)

https://www.shopify.jp/


ShopifyはECサイト開発・運営ツールとして、175か国100万ショップ以上で使われているオンラインショッピング作成ツール。


(1)無料利用と課金のタイミング

ECサイトを作成するのに14日間の無料期間。一定期間で課金になるモデル。

これまでECサイトを展開するには、アマゾンや楽天などのモールに出展するか、もしくはサーバを用意しパッケージの購入や、スクラッチでの開発が一般的であったが、初期費用なしで、月額で利用できるサービスとなっている。

 Shopifyでアカウントを作成すれば、管理画面で設定を行うだけでECサイトを作成できるので、サーバやネットワークの管理といった負担から解放される。14日間の無料期間の後、ベーシックプランであれば毎月月額29ドルを支払えば利用できる。初期費用はかからない。

 

(2)特徴と初期ユーザー登録時の所感

・日本語対応しているのが良い。また、多言語・多通貨・海外配送も簡単にできる。

・デザインの変更が容易。公式ストアに公開された数十もの「テーマ」を使って、ノーコードで高品質なデザインが利用できる。

 ECサイト運営に必要なマーケティング、経理処理、運送業務等のシステム連携が可能

 オムニチャンネル対応(オンラインストア、ソーシャルメディア、実店舗での情報もまとめて管理できる、連携ツールなど実装)

・顧客情報・商品情報・在庫情報が一括で管理が可能

決済方法もとても充実しており、クレジットカードやApple Pay、Google Payに対応

 PayPalやStripeといった外部サービスとの連携もできるという強者。

・追加のオプションが充実している。例えば、サードパーティの開発者が公開している「アプリ」を導入することで、不足機能も追加できる。

 

(3)懸念事項・ちょっと残念ポイント

機能が多いのでちょっと複雑。また、14日間でオンラインショップをオープンさせるのはなかなか大変かもしれない。もう少し無料期間が欲しいように思いました。



3 WEBサイト・WEBシステム開発ツール bubble

https://bubble.io/


ノーコードツールの代表的な存在。デザインの自由度、機能性のあるWEBサイト・WEBシステム開発が可能。レスポンシブ対応


(1)無料利用と課金のタイミング

無期限でお試し利用できるがWEBサイトの公開ができない。機能制限型無料利用。

(公開はできない・テスト公開はできる)のとデータベースのレコード制限がある。公開しなければ永久無料なので、学習するという意味では非常に効果的。無料プランで様々なテスト開発を存分に行うことができ、ツールの使い勝手を学んだ上で、納得いくWEBアプリや、WEBサイトが作れたら、有料で公開という手続きが可能。

公開時の利用料金は、利用領域500MBまで、テストリリースまでは期間制限なく無料。

本番リリース、独自ドメイン、10Gまで で$29/月から利用可能。


(2)特徴と初期ユーザー登録時の所感

アカウント作成は簡単。30秒くらいでできます。その後アンケートがあり、それが終わるとエディター画面に入ります。その後チュートリアルが丁寧にガイドとしてサンプルサイト作成を教えてくれます。間違ったら何度でも教えてもらえるので最初はガイドに従って作成してみるのが良いでしょう。地名検索するとGoogleMapを表示させるサイトができます。試してみると5分くらいで作れます。ただ、やはり全部英語ですのでそこがちょっと大変かもしれません。


(3)懸念事項・ちょっと残念ポイント

全ての操作画面は英語表記(設定画面だけは翻訳機能があるが、一部しか日本語化されない)

最近は増えてきたが、まだまだ参考となる本や情報が少ない。

機能性や自由度が高い分、要件定義(どういう場合にどういうことができる)が必要


4 業務用WEBアプリ利用・開発ツール サスケWorks

https://works.saaske.com/


WEBサイトを作るノーコードではなく、企業が業務で使うアプリを作成するツール。社内での情報共有や記録を残す。データの連携をする等、データベースのコントロールをノーコードですることで、様々な業務に必要なアプリを低価格で利用・作成することができます。

日本語でできています。直感的にアプリを作ることができるのが特徴。通常のサポート以外に、無料のオンラインサロン(Facebook)などがあるので、利用方法について、開発方法について質問、相談がしやすく情報収集がしやすい。


(1)無料利用と課金のタイミング

一人で使うなら期限なしで永久無料利用が可能。また、全プラン30日間無料で利用可能。

2名以上3名以下で利用する場合は500円/月から利用できる。カスタマイズできる、新規でアプリを作成できるアカウントは10アカウント5000円/月から利用可能。


(2)特徴と初期ユーザー登録時の所感

アカウント作成は簡単10秒程度でできます。WEBサイトのアプリを「使ってみる」と「使ってみる」のどちらを選択します。「使ってみる」から入るのがおすすめ、プランの選択からはじまる。

どんな機能があるのか。どんなことができるかを見るのに、最初はサスケWorksアップストアのWEBアプリをダウンロードしてお試し利用することから始めるのがおすすめ。

Freeプランはずっと無料なので安心してアカウント申込できます。登録の仕方は簡単。メールアドレスを入力して、メールアドレスで承認します。スペースIDというサブドメインの設定をして、その後ユーザー情報を登録します。


(3)懸念事項・ちょっと残念ポイント

チュートリアル(ガイド・案内)はないですが、スタートアップガイドがあるのでそれでまずは読むところから、とはいえ、チュートリアル(ガイド)がないので、どこから触っていいのかがわからないところが懸念事項のように思います。

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