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【開催レポート】AIとノーコードで「仕事」と「暮らし」を変える!実践事例シェア&交流会

開催日時:2026年1月20日(火)19:00-21:30
主催:一般社団法人NoCoders Japan協会
会場:渋谷インターパーク社
テーマ:生成AI/エージェント・ノーコードの実践的活用事例の共有と参加者交流



イベント概要

NoCoders Japan協会主催による、生成AI/エージェントとノーコードの実践事例を共有する交流会が開催されました。ビジネスから育児まで、多様な領域でAIを活用する5名の登壓者が登壇し、実践的なノウハウを共有。参加者同士の活発な交流も行われました。



ライトニングトーク

Talk 01:「生成AI時代の意思決定術」(井水大輔氏)

株式会社エスファクトリー代表の井水氏は、書籍の表紙デザイン選定を題材に、複数AIの活用法を紹介しました。


4つの表紙案をChatGPT、Gemini、Genspark、Manusに評価依頼したところ、各AIが異なる案を推薦。これは「間違い」ではなく、異なる価値観を持つ専門家に意見を聞いた状態だと解説。さらにAI同士の意見を相互評価させることで、前提条件の違いが明確化され、より深い意思決定が可能になると説明しました。

キーメッセージ:AIに正解を求めるのではなく、多様な意見を提供する「複数のコンサルタント」として活用し、最終判断は人間が行うべき

Talk 02:「AIで変わるこれからのスポーツ」(落合展氏)

アメリカンフットボール社会人チーム「クラブトライアックス調布」の監督兼CTOを務める落合氏は、「すごくないことから始めよう」というメッセージを強調しました。

多くの人が新規事業創出など「すごいこと」に目を向けがちですが、本当に重要なのは日々の業務改善。プレイブック整理、練習メニュー策定、備品管理アプリ、練習ビデオ自動分類など、地道だが確実に成果が出る活用事例を紹介。特に練習ビデオ分類は3時間の作業が30秒に短縮されました。


すごくないことから始めるべき3つの理由

  1. 情熱が明確:本当に困っていることに取り組める

  2. 十分に安くて早い:コンサル不要、即座に実装可能

  3. 知らないことが怖くない:ChatGPTでスペイン語のメキシコ代表チームと交渉、芸能事務所との契約準備など、未経験分野への挑戦が容易に

Talk 03:「育児への生成AI活用」(太田智氏)

NoCoders Japan協会理事の太田氏は、6歳と1歳の2児の父として、子育てにおけるAI活用を紹介しました。

小学1年生の息子がスマホゲーム好きという課題を「禁止」ではなく「活用」の視点で転換。Claudeで記憶力ゲームを自作し、親子のコミュニケーションツールに。さらにGizmoやDreamCoreで子ども自身にゲーム制作を体験させ、海外ユーザーからのコメントで国際感覚も育成しています。


基本方針:AIはリアルなコミュニケーションを活性化させるツール。今後は絵本作成や3Dプリンティングでのおもちゃ制作にも挑戦予定。

Talk 04:「Base44で仕事と私生活の"やなこと"退治」(三吉真奈氏)

食品スーパーの店舗開発部に勤務する三吉氏は、ノーコードツール「Base44」による業務・私生活の改善事例を紹介しました。


解決した課題例

  • 業務:工事業者への日程調整メール、請求書承認フロー

  • 私生活:買い忘れ防止、ヨガ動画管理


Base44はイスラエル製のノーコードツールで、自然言語のプロンプト入力だけでデザイン・アクション設定まで自動生成。「こんなアプリが欲しい」と入力するだけで、数分で実用的なアプリが完成します。

懸念点として社内機密情報の扱いを挙げつつ、プロトタイプ作成後に制作会社へ依頼する方法を提案しました。

Talk 05:「世界観を生成して身に纏う」(高橋翔氏 / Sho T氏)

NoCoders Japan協会代表理事の高橋氏(Sho T氏)は、AIを「効率化ツール」ではなく「個人の世界創造パートナー」として活用する実践を紹介しました。



5ステップの世界創造プロセス

  1. 発掘:偉人7名の円卓会議エージェントで自分の「好き」を深掘り

  2. 生成:10分で組織立ち上げ(クリエイティブ、マーケティング、営業部門など)

  3. 物理化:プリントオンデマンド(POD)でデジタル作品を物理化

  4. グローバル展開:世界40億人の若年層市場へ展開

  5. 資産化:JPYC(日本円ステーブルコイン)でIP証券化

「Sci-Fi Bonsai(サイファイ盆栽)」(盆栽×SF)というオリジナルコンセプトで、TikTok 2,600フォロワー、音楽配信219万再生を達成。個人が「自分だけのディズニーランド」を創造できる時代の到来を示しました。


テーブルトーク・懇親会

19:40からのテーブルトークでは、参加者同士が各自のAI活用事例をシェア。登壇者への質問や、具体的なツールの使い方について活発な議論が交わされました。

20:30からの懇親会では、軽食とドリンクを片手に、登壇者と参加者が自由に交流。「明日から試してみたい」という声が多く聞かれ、実践的な知見が共有される場となりました。


まとめ

今回のイベントで共通していたメッセージは、「大規模な新規事業よりも、身近な課題解決から始めることの重要性」でした。書籍デザインの意思決定、スポーツチームの業務改善、子育て、日常のプチストレス解消、そして個人の世界創造まで、AIとノーコードツールは既に私たちの手の届くところにあります。


参加者からは「すぐに実践できる具体例が参考になった」「AIへの向き合い方が変わった」といった感想が寄せられ、NoCoders Japan協会が目指す「AIエージェント時代の組織デザイン」の実践例が共有される有意義な場となりました。


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